せいようみざくら (西洋実桜)

 学名  Cerasus avium (Prunus avium)
 和名  セイヨウミザクラ
 科名(和)  バラ科
  別名(和)  カンカオウトウ(甘果桜桃)、サクランボ(桜坊)
 漢名  歐洲甜櫻桃(オウシュウ テンオウトウ, ōuzhōu tiányīngtáo)
 科名(漢)  薔薇(ショウビ,qiangwei)科
  別名(漢)  
 英名  Sweet cherry, Cherry


2009/04/20 福島県飯坂町

 サクラ類の実であるサクランボは、いずれも食えるが、ヤマザクラなどの実は苦いので一般には食わない。大粒で美味な果実をつける種をミザクラと呼び、世界に数種類があり、食用に栽培する。
 今日生食用に流通しているサクランボはセイヨウミザクラ。欧米を中心に栽培されているサクランボとして、ほかに
  スミノミザクラ Cerasus vulgaris(酸味の実桜,C.酸果桜桃、E. Sour cherry)
  Cerasus × gondouini(E. Duke cherry)
セイヨウミザクラとスミノミザクラの雑種
があり、世界の温帯で栽培されている。
 一方、中国で古来食われてきたサクランボは、シナミザクラ
(ミザクラ・カラミザクラ) Cerasus pseudocerasus(櫻桃)。
 サクラ属 Cerasus(櫻 yīng 屬)については、サクラ属を見よ。
 サクランボ(桜坊)とは、サクラの果実。
 属名 Cerasus・英名 cherry は、ラテン語の cerasia から。下の誌を見よ。
 西アジア・南東ヨーロッパ原産。ヨーロッパでは古くから栽培され、アメリカでは18世紀から栽培されている。
 日本には明治5年(1872)に導入され、北海道・東北で栽培されている。主産地は一貫して山形県。
 74B.C.、ローマ軍はポントスに侵攻し、黒海南沿岸の都市ケラスス Cerasus(現在のトルコの Giresun)に駐屯した。このとき、ローマ軍はこの地に特産のさくらんぼに魅了され、これを本国に持ち帰った。これは cerasia と呼ばれ、やがて広く帝国の各地に広まっていった。
 英語の cherry
(さくらんぼ), cerise(さくらんぼ色)などの語は、cerasus が ノルマン語のシェリーズ cherise を経由して 訛ったもの。
 中国の、および日本の江戸時代以前のサクランボについては、シナミザクラを見よ。
 日本の明治以降の詩文に登場するサクランボは、おそらくほとんど全ての場合、このセイヨウミザクラであろう。

   さくらんぼいまださ青に光るこそ悲しかりけれ花ちりしのち 
(北原白秋『桐の花』1913)

   黄になりて桜桃の葉のおつる音午後の日ざしに聞こゆるものを
     
(1946,齋藤茂吉『白き山』) 
 
 山形県の県木。

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