わすれなぐさ (勿忘草) 

学名  Myosotis scorpioides
日本名  ワスレナグサ
科名(日本名)  ムラサキ科
  日本語別名  シンワスレナグサ
漢名  
科名(漢名)  
  漢語別名  
英名 (English Name)  (True) Forget-me-not
2007/03/29 園芸品
『週刊朝日百科 植物の世界』2-280参照

 ワスレナグサ属 Myosotis には、北半球の温帯・寒帯に約50種がある。
   M. alpestris
ピレネー・アルプス・アペニン・イギリス原産
   ノハラワスレナグサ
(ノハラムラサキ) M. arvensis(E.Field forget-me-not) ヨーロッパ原産
   M. caespitosa(濕地勿忘草)
 アジア温帯・ヨーロッパ・北アメリカに分布
   ハマワスレナグサ M. discolor
 ヨーロッパ・西アジア原産
   ワスレナグサ
(シンワスレナグサ) M. scorpioides(E.True forget-me-not)
   エゾムラサキ
(オカワスレナグサ) M.sylvatica(勿忘草;E.Woodland forget-me-not) 
 園芸品のワスレナグサは、本種及びエゾムラサキ M. sylvatica から交雑改良されたもの、あるいはノハラワスレナグサ M. arvensis にごく近いものである、という。
 ムラサキ科 BORAGINACEAE(紫草科)については、ムラサキ科を見よ。
 中国では、同属のエゾムラサキ M.sylvatica を勿忘草(ブツボウソウ,wuwangcao)という。
 ワスレナグサも勿忘草も、英名の訳。なお、この草は ヨーロッパ各国でも「私を忘れないで」の意味の名を持つ。ドイツ語で Vergiss-mein-nicht、イタリア語で Non-ti-scordar-di-me。
 ヨーロッパ原産。第二次世界大戦後、北海道・長野県に逸出帰化。
 プラーテン(1796-1835)の詩に、「ドナウの川辺で若者が恋人のため珍しい花を摘みとったとたんに足をすべらし,川に落ち急流に流され,いまわの際に〈僕のことを忘れないで〉といった。残された少女は,若者の墓にその花を植え,彼の最期の言葉を花の名にしたという」(世界大百科事典)


 日本では、
ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみづあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく。
 
(ヰルヘルム・アレント「わすれなぐさ」、上田敏『海潮音』)
仏蘭西のみやび少女がさしかざす勿忘草の空いろの花
   
(北原白秋『桐の花』1913)
あら草のかげにうもれて
あえかにもほのかなからに
おほぞらの色にあやかる
いみじさを誰かは忘る
 
 佐藤春夫「忘れなぐさ」(1945,『佐久の草笛』所収)

水浅葱色

空色

 小生の耳には、むかしフェルッチョ・タリアヴィーニが主演・熱唱した映画『忘れな草』の主題歌が、未だに焼きついています。
 



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