辨 |
タンポポ属 Taraxacum(蒲公英 púgōngyīng 屬)については、タンポポ属を見よ。
日本在来のタンポポとの見分け方は、総苞の外片が反り返っていればセイヨウタンポポ、そうでなければ日本産。またタンポポは4-5月にさくが、セイヨウタンポポは一年中さく。 |
訓 |
学名の属名は、アラビア語の「苦い菜」tharakhchakon に由来するという。 |
英名 dandelion は、フランス語の「ライオンの歯 dent de lion」の訛。葉の形から。ドイツ語の Löwenzahn も「ライオンの歯」。
フランス名 pissenlit は「寝小便」、その利尿作用から。
オランダ名 molsla は「モグラのレタス」。 |
説 |
ヨーロッパ原産。
自家受粉で結実し、閉鎖花も結実する。一頭花に約200個の種子がつく。発芽から開花までは3ヶ月。 |
フランスでは蔬菜として栽培。結球するもの、葉が細裂するものなど、さまざまな品種がある。 |
日本には明治初期に入ったらしく、明治末に札幌で確認。
今では全国に帰化し、特に都市部では在来種のタンポポにほゞ取って代った。 |
近年日本の都市部では、やはり外来のアカミタンポポ T. laevigatum のほうが優勢という。
これは果実が赤く、総苞片の先に小さな角状突起がある。 |
誌 |
若葉は蔬菜として食用にし、根はコーヒーの代用にする。
フランスには料理用のタンポポがあり、栽培する。 |