ゲンティアナ・ダフリカ

学名  Gentiana dahurica var. dahurica
 (G.gracilipes)
日本名  
科名(日本名)  
  日本語別名  
漢名  達烏里秦艽(タツウリシンキョウ,dáwūlĭ qínjiāo)
科名(漢名)  龍膽(リョウタン,lóngdăn)科
  漢語別名  小秦艽
英名  
2008/07/18 北大植物園
 リンドウ属 Gentiana(龍膽 lóngdăn 屬)については、リンドウ属を見よ。
 ダフリア Dauria, Dahuria, Davuria とは、シベリア南部のバイカル湖東地方(トランスバイカル地方・ザバイカル地方)を指す地名、モンゴル語に基づく。達烏里 dáwūlĭ はその音写。
 秦艽は、もとシンキュウ,qínjiū と読んだが、明末には既にシンコウ・シンキョウ,qínjiāo と読むようになっており、今日に至る。
 李時珍『本草綱目』に、艽は「音は交(コウ,jiāo)」と。また「本名は秦糺(シンキュウ, qínjiū)、糾(キュウ,jiū)と同」、「秦艽は秦中より出づ。根、羅紋交糾を作る者を佳とするを以て、故に秦艽・秦糺と名づく」と。
 日本では、シンキュウ・シンギョウ・ジンギョウなどと読び慣わしてきた。
 『本草和名』秦艽に、「和名都加利久佐、一名波加利久佐」と。
 『倭名類聚抄』秦艽に、「和名都加里久佐、一云波加里久散」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9
(1806)秦艽に、「ハカリグサ和名鈔 ツカリグサ同上」と。
 遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・四川・モンゴリア・ザバイカルに分布。
 北大植物園の標示によれば、廣西に分布。
 中国では、同属植物のうち、本種などの根を秦艽(シンコウ・シンキョウ,qínjiāo,しんぎょう・じんぎょう)と呼び、薬用にする(リンドウの誌を見よ)。



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