うすばさいしん (薄葉細辛) 

学名  Asiasarum sieboldii (=Asarum sieboldii, Asarum sieboldii var.japonica)
日本名  ウスバサイシン
科名(日本名)  ウマノスズクサ科
  日本語別名  サイシン、ニッポンサイシン
漢名  細辛(サイシン,xixin)
科名(漢名)  馬兜鈴(バトレイ,madouling)科
  漢語別名  華細辛(カサイシン,huaxixin)、苕葉細辛、馬蹄香(バテイコウ,matixiang)、大藥(タイヤク,dayao)
英名  
2006/03/26 薬用植物園
2007/04/08 薬用植物園
2009/04/30 薬用植物園
2008/04/05 明治薬科大学薬草園 2008/05/04 薬用植物園

 ウスバサイシン属 Asiasarum の植物には、次のようなものがある。
   クロフネサイシン A. dimidiatum (Asarum dimidiatum)
         
日本(四国・九州中部)に分布 
   オクエゾサイシン A. heterotropoides (Asarum heterotropoides)
         
日本(北海道)・千島・サハリン・ウスリーに分布
      ケイリンサイシン var. mandshuricum (遼細辛・北細辛)
         日本(東北・中国)・朝鮮・中国(東北)に分布
   アツバサイシン A. maculatum (Asarum maculatum)
        
朝鮮(済州島・南海島)産、『週刊朝日百科 植物の世界』9-44
   オオバナサイシン A. patens
   ウスバサイシン A. sieboldii (Asarum sieboldii; 細辛)
        
 日本(本州・四国・九州)・中国(遼寧・陝西・山東・浙江・福建・河南)
      カワリバウスバサイシン var. cineoliferum
      ウスゲサイシン var. seoulense(毛柄細辛・漢城細辛)
         朝鮮・中国(鴨綠江附近)に分布)に分布 
 広義のカンアオイ属 Asarum(細辛屬)との関係については、カンアオイ属を見よ。
 漢名の細辛は、「根、細くして 味極めて辛し。故に之を名づけて細辛と曰う」と(李時珍『本草綱目』)
 杜衡・杜蘅は、一にヤブミョウガを指し、一に A. forbesii(杜衡・南細辛)を指す。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)に、細辛は「和名美良乃禰久佐、一名比岐乃比太比久佐」と、杜蘅は「和名布多末加美、一云都布祢久佐」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)に、細辛は「和名美良乃禰久佐、一云比木乃比太比久佐」と、杜蘅は「和名布太末賀三、一云豆不禰久佐」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)に、細辛は「ヒキノヒタヒグサ
延喜式 ミラノネグサ和名鈔 ミヤマヌナハ本草類編選」と。
 ウスバサイシンは、日本(本州・四国・九州)・中国(遼寧・陝西・山東・浙江・福建・河南)の、山地の林下の湿った場所に自生。埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
 変種ウスゲサイシンは、朝鮮・中国(鴨綠江附近)に分布。
 サイシン類の根は、いずれも薬用に用いられ、また芳香油・揮発油を採る。
 ウスバサイシン(細辛)及びケイリンサイシン(北細辛)の全草を、中国では細辛(サイシン,xixin)、日本ではサイシン
(日本薬局方)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.108-113
 中国では、地方により、ウスゲサイシン(毛柄細辛・漢城細辛)・A. himalaicum(西南細辛)など、上の表に掲げた細辛屬の植物を、土細辛として用いる。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)細辛に、「延喜式ニ載ルハ当時何ノ草ヲ以テ細辛トナシタルヤ詳ナラズ。真ノ細辛ハ近来出タリ」と。

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