さるおがせ (猿麻桛) 

学名  Usnea longissima
日本名  サルオガセ
科名(日本名)  サルオガセ科
  日本語別名  ナガサルオガセ
漢名  長松蘿(チョウショウラ,changsongluo)
科名(漢名)  松蘿(ショウラ,songluo)科
  漢語別名  女蘿(ジョラ,nüluo)、松蘿(ショウラ,songluo)、金綫草(キンセンソウ,jinxiancao)、老君鬚(ロウクンシュ,laojunxu)
英名  Beard lichen
2008/07/24 蓼科山

 地衣植物のうち サルオガセ科サルオガセ属 Usnea(松蘿屬)は、日本には約40種を産する。
 サルオガセは、サルオガセ科サルオガセ属の総称。特には本種を指す。
 
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)松蘿に、「和名末都乃古介」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)松蘿に、「和名万豆乃古介、一云佐流乎加世」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』
(1806)33松蘿に、「マツノコケ和名鈔 サルヲガセ同上 サルノヲガセ阿州 ヤマウバノヲクズ同上 ヤマウバノヲガセ伯州 サルガセ南部 キリサルカセ駿州不二 クモノハナ日光 キヒゲ紀州 ハナゴケ泉州 キツネノモトユヒ」と。

 牧野によれば、『本草和名』『和名抄』などの松蘿・女蘿・マツノコケ・サルオガセは、実物の正体は不明。『本草綱目啓蒙』や岩崎灌園『本草図譜』のサルオガセは、 Usnea plicata var. annulata である、という。 
 
 中国では、ヨコワサルオガセ U.diffracta(松蘿・節松蘿)・サルオガセ U.longissima(長松蘿)の地衣体を、松蘿(一部の地方では海風藤)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅲ』p.535 
 『万葉集』に、

   安太
(あだ)へゆく小為手(をすて)の山の真木の葉も久しく見ねば蘿(こけ)むしにけり
      
(7/1214,読み人知らず。真木は杉・檜などの常緑樹、蘿はコケをいうが、ここではサルオガセ)
 
 『古今集』巻10物名に「さがりこけ」として、

   花の色は ただひとさかり こけれども 返々ぞ つゆはそめける
(高向利春)
 

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