たんぽぽ  

学名  Taraxacum platycarpum
日本名  タンポポ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  カントウタンポポ、アズマタンポポ、フジナ(藤菜)、タナ(田菜)、グジナ、ムジナ、ツヅミグサ、チチクサ
漢名  寛果蒲公英(カンカホコウエイ,kuanguopugongying)
科名(漢名)  菊(キク,ju)科
  漢語別名  
英名  Dandelion
2006/02/18 野川公園自然観察園
2006/03/26 野川公園自然観察園

2010/04/09 入間市宮寺

 タンポポ属 Taraxacum(蒲公英屬)には、次のようなものがある。
   シロバナタンポポ T. albidum(白花蒲公英)
『中国雑草原色図鑑』273
   ミヤマタンポポ T. alpicola
   T. alpinum
ヨーロッパのアルプス産
   T. asiaticum(亞洲蒲公英)
 『中国本草図録』Ⅴ/2380
   T. brassicaefolium(薺葉蒲公英)
 『中国本草図録』Ⅴ/2381
   T. brevirostre(短喙蒲公英)
 『中国本草図録』Ⅷ/3916
   T. calanthodium(大頭蒲公英) 『中国本草図録』Ⅷ/3917
   T. ceratophorum(角状蒲公英)
   ケイリンシロタンポポ T. coreanum 
白花、朝鮮産
   T.cuspidatum(霧靈蒲公英)
   T. disrectum(多裂蒲公英)
   T. erythropodium(紅梗蒲公英)
 『中国本草図録』Ⅵ/2913・『中薬志Ⅲ』図172
   T. falcilobum(興安蒲公英) 『中国本草図録』Ⅹ/4899
   T. heterolepis(異苞蒲公英)『中薬志Ⅲ』図170
   カンサイタンポポ T. japonicum
   ゴムタンポポ T. kok-saghyz(橡膠草・橡膠蒲公英)
 ゴム植物
   アカミタンポポ T. larvigatum(E.Red-seeded dandelion) 
外来帰化種
   T. leucanthum(白花蒲公英・戟片蒲公英・亞洲蒲公英)
 『週刊朝日百科 植物の世界』1-206
   T. lugubre(川甘蒲公英) 『中国本草図録』Ⅷ/3918
   T. maurocarpum(川藏蒲公英) 『中国本草図録』Ⅷ/3919
   モウコタンポポ T. mongolicum(蒲公英婆婆叮・黄花苗;E.Mongolian dandelion)
        『中国本草図録』Ⅳ/1898・『中国雑草原色図鑑』273・『中薬志Ⅲ』図168
   セイヨウタンポポ T. officinale(藥蒲公英;E.Common dandelion)
 ヨーロッパ産
   T. ohwianum(東北蒲公英) 『中国本草図録』Ⅳ/1899
   T. palustre
ヨーロッパ(イベリアを除く)産、湿地に生える
   タンポポ(カントウタンポポ・トウカイタンポポ・シナノタンポポ・カンサイタンポポ・オキタンポポ)
        T. platycarpum(寛果蒲公英)
     カントウタンポポ ssp. platycarpum(T.platycarpum)
     オキタンポポ ssp. maruyamanum
     シナノタンポポ ssp. hondoense
     トウカイタンポポ
(ヒロハタンポポ)
      ssp. longeappensiculatum (T.longeappensiculatum)
   T. platypecidum(白緣蒲公英・河北蒲公英・熱河蒲公英)
         『中国本草図録』Ⅳ/1900・『中国雑草原色図鑑』273・『中薬志Ⅲ』図171
   T. porphyranthum
花は橙色、中央アジア産
   T. pseudo-albidum(白花蒲公英) 『中国本草図録』Ⅵ/2914
     var. lutescens(淡黄花蒲公英)
   T. sikkimense(錫金蒲公英) 『中国本草図録』Ⅷ/3920
   T. sinicum(華蒲公英・鹼地蒲公英) 『中国本草図録』Ⅳ/190・『中薬志Ⅲ』図169
   T. tibetanum(西藏蒲公英)
 『中国本草図録』Ⅷ/3921
   クモマタンポポ T. trigonolobum
   エゾタンポポ T. venustum(T.hondoense) 
 セイヨウタンポポは帰化種。日本在来のタンポポとの見分け方は、総苞の外片が反り返っていればセイヨウタンポポ、そうでなければ日本種。
 キク科 Compositae(菊科)の植物については、キク科を見よ。
 和名タンポポは、江戸時代(『閲圃食物本草』寛文11)から用いられたものだが、その語源については諸説があり、一定しない。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)蒲公英に、「和名布知奈、一名多奈」と。
 源順『倭名類聚抄』
(ca.934)蒲公英に、「和名不知奈、一云太奈」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)蒲公英に、「フチナ
和名鈔 タナ同上、古名 タンポポ グヂナ信州 ムヂナ勢州 グチナ奥州 グチグチナ佐州 ゴヤジ同上 ツゞミグサ越中」と。
 学名の属名は、アラビア語の「苦い菜」tharakhchakon に由来するという。
 ヨーロッパ名については、セイヨウタンポポを見よ。
 花期は4-5月。虫媒花で、自株の花粉では受粉しない。種子は秋を待って発芽する。
 中国では、モウコタンポポなど多くの同属植物の根ごとの全草を蒲公英と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅲ』pp.225-236
 なお、華南ではウスベニニガナ E. sonchifolia(一點紅・紅背葉・羊蹄草・葉下紅)及びミスミグサ Elephantopus scaber(地膽草)を、雲南では Picris divaricata(滇苦菜・雲南毛連菜
,コウゾリナの同属植物)を、それぞれ蒲公英として薬用にする。 
 ○ 遼・作者不詳「竹雀双兎図」軸 (遼寧省葉茂台第7号遼墓(959-986)出土、瀋陽/遼寧省博物館蔵) 
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、「つゞみ花 初。花黄色にてせんやう。野原ニあり」と。
 「味少し苦甘く料理に用ゆる時、葉をとりて茹(ゆび)き、ひたし物、あへ物、汁などに料理してよし。是を食すれば大用の秘結をよく治するなり」(宮崎安貞『農業全書』1697)。

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