かきどおし (籬通) 

学名  Glechoma hederacea subsp. grandis (G.grandis)
日本名  カキドオシ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  カキドオロシ・カキドウロ、ツルハッカ、カントリグサ(癇取草)・カンキリグサ、カイトリバナ・カイトリグサ、カイネンヅル・カイネグサ、カイネダワラ、ウグサ
漢名  日本活血丹(ニホンカツケツタン, rìběn huóxuèdān)
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  佛耳草(ブツジソウ,fóĕrcăo)、連錢草(レンセンソウ,liánqiáncăo)、金錢草(キンセンソウ,jīnqiáncăo)、金錢薄荷、落地金錢
英名  Field balm, Gill over the ground, Ground ivy
2007/03/29 野川公園自然観察園

2010/04/05 さいたま市秋ヶ瀬 
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2008/04/24 入間市宮寺 2007/04/10 小石川植物園
2007/04/19 薬用植物園 2007/05/10 同左

 カキドオシ属 Glechoma(活血丹 huóxuèdān 屬)には、歐亞温帯に4-8種がある。

  G. biondiana(白透骨消・長管活血丹・見腫消)
河北・河南・陝甘・湖北・四川産
  G. hederacea
    セイヨウカキドオシ
(コバノカキドオシ) subsp. hederacea(G.hederacea;
         歐連錢草・歐活血丹)
         
歐洲・西&中央アジア・シベリア・極東ロシア産 『全國中草藥匯編 上』p.419
    カキドオシ subsp. grandis(G.grandis;日本活血丹)
         『中国雑草原色図鑑』186
      コウライカキドオシ var. longituba(G.longituba;
         活血丹・連錢草・金錢草・佛耳草・肺風草・金錢薄荷)
         
朝鮮・中国(西北・チベット以外の全土)・ベトナム・極東ロシア産
  G. hirsuta
南&東ヨーロッパ産
  G. longituba(活血丹・連錢草)
朝鮮・極東ロシア・漢土産 『全国中草葯匯編』上/539
  G. sinograndis(大花活血丹)
雲南産
   
 シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。
 「和名籬通ハ、其蔓引テ籬ヲ潛リ拔クル故名ク」(『牧野日本植物図鑑』)。
 カントリソウは、子どもの癇を取る薬として用いたことから。
 『大和本草』に、「積雪草(カキドホシ)」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)は、別名を挙げて「カキドヲシハ一名カキドヲロシ カキドウロ
筑前 ツルハッカ カイネダハラ奥州 カイトリバナ カイトリグサ倶ニ同上 カイネンヅル加州 カイネグサ佐州 カントリグサ羽州 ウグサ長州 銭葛和方書」と。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・臺灣・江蘇に分布。
 若葉は食用。西洋では、ハーブとして用いる。
 中国では、コウライカキドオシ G.hederacea subsp.grandis var.longituba(G.longituba;活血丹・連錢草・金錢草)の全草を連錢草(レンセンソウ,liánqiáncăo)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』p.419 『(修訂) 中葯志』IV/110



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