和名は、『物品識名』(1809)に「ヒゴクサ 田野水傍に生すひめすげに似り」と(『日本国語大辞典 第二版』所引)。
「和名ハ蓋シ肥後草ノ意ナランモ何故之レヲ肥後と謂フカ不明ナリ、或ハ初メ肥後ニテ採リシ故名ケシ乎」(『増補版 牧野日本植物図鑑』)
「肥後草の意味ではないのになぜ肥後というか不明である。あるいは初め肥後で採ったゆえこういうのであろうか。一説には細い茎がちょうど竹ひごの感じなので籤草の意味とも考えられる」(『改訂増補
牧野新日本植物図鑑』)
「和名は由来が不明で、肥後草と書くこともあるが、細工物にする竹ひごにその茎を見立てたためか」(『日本の野生植物』、改訂新版同)。
|