あさざ  

学名  Nymphoides peltata
日本名  アサザ
科名(日本名)  ミツガシワ科
  日本語別名  ハナジュンサイ、イモナギ
漢名  荇菜(コウサイ,xingcai)
科名(漢名)  龍膽(リュウタン,longdan)科 
  漢語別名  莕菜(コウサイ,xingcai)・蓮葉荇菜(レンヨウコウサイ,lianyexingcai)、大紫背浮蘋、水葵(スイキ,shuikui)、水鏡草、金蓮兒(キンレンジ,jinliar)、水荷(スイカ,shuihe)・水荷葉、
英名  Floating heart, Shield floatingheart
2007/05/26 薬用植物園
2007/06/06 京都府立植物園
2006/06/22 薬用植物園

 アサザ属 Nymphoides(荇菜屬)には、次のようなものがある。
   ハナガガブタ N. aquatica(E.Banana plant)
北アメリカ(フロリダなど)に分布、アクアリウム・プラントとして栽培
   ヒメシロアサザ N. coreana(小荇菜)
   ヒメガガブタ N. cristata (水皮蓮)
   ガガブタ N. indica (金銀蓮花)
『中国雑草原色図鑑』161
   アサザ N. peltata (荇菜)
『中国雑草原色図鑑』161 
 ミツガシワ科については、或はそのリンドウ科 Gentianaceae(龍膽科)との関係については、ミツガシワを見よ。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)鳬葵及び源順『倭名類聚抄』(ca.934)荇に、「和名阿佐々」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』15(1806)莕菜に、「アサゞ
和名鈔」と。
 日本(本州中部以西・四国・九州)・朝鮮・中国(全土)をはじめ、ユーラシアの温帯に広く分布する。
 全国では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、埼玉県では絶滅危惧ⅠB類(EN)。
 中国では、全草を莕菜と呼び、薬用にする。
 また、嫩茎・嫩葉を食用にする。米を加えて煮たおじや(糝)は、江南の名菜。
 『詩経』国風・周南・関雎(かんしょ)に「参差(しんし)たる荇菜(こうさい)は、左右に之を采(と)る」と。水辺でアサザを採る若い女性たちが、男性の思慕を引くようすを謳ったものという。
 なお、アサザは、水辺で採る蔬菜としては高級品であり、「后妃采荇、諸侯夫人采蘩、大夫妻采蘋藻」の語があった。 
 日本では、『日本書紀』崇神天皇60年7月の条に、出雲振根(いづものふるね)が弟の飯入根(いひいりね)を誘って、「頃者(このごろ)、止屋(やむや)の淵に多(さは)に菨(も)生ひたり。願はくは共に行きて見欲(みまほ)し」と。この菨は、アサザであるという。
 『万葉集』に、

   ・・・蜷
(みな)の腸(わた) 香黒き髪に 真木綿(まゆふ)持ち あざさ結ひ垂れ・・・
         (13/3295,読人知らず)
 

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