ペポかぼちゃ 

学名  Cucurbita pepo
日本名  ペポカボチャ 
科名(日本名)  ウリ科
  日本語別名  ナタウリ、マサカリカボチャ、ポンキン、カザリカボチャ
漢名  西葫蘆(セイコロ,xīfúlu)
科名(漢名)  葫蘆(コロ,húlu)科
  漢語別名  美國南瓜(ビコクナンカ,měiguó nánguā)、觀賞南瓜・觀賞西葫蘆、看瓜
英名  Field pumpkin, Winter gourd, Ornamental gourd, Summer squash, Vegetable marrow
2007/06/28 神代植物公園

キンシウリ(金糸瓜・錦糸瓜)・ソウメンカボチャ(素麺南瓜)
       2009/08/22 富山県南砺市五箇山

ズッキーニ 'Melopepo'
   2006/06/22 薬用植物園
オモチャカボチャ C. pepo var. ovifera   2008/07/12  京都府立植物園

 品種には、金糸瓜(イトカボチャ)、ベジタブル・マロウ系、及び飼料用がある。
 また、実を観賞するためのカザリカボチャ
(オモチャカボチャ) var. ovifera がある。
 カボチャ属 Cucurbita(南瓜屬)の植物については、カボチャ属を見よ。
 
 ペポカボチャ C. pepo は、北アメリカ南部原産。
 メキシコでは、B.C.7000-B.C.5500の遺跡から出土している。
 16世紀にイギリスに入り、のち南ヨーロッパ・西アジアに進んだ。
 日本には、19世紀に米国から導入、飼料用に栽培。
 1921年、中国から錦糸瓜(イトカボチャ)が入り、素麺瓜
(そうめんうり)の名で食用。

 糸かぼちゃは、「ゆでると果肉がばらばらになってソウメンのように掻き出されるのを、刺身のツマや酢の物にする。色彩が鮮麗な黄金色なので錦糸瓜とも美称され、形体のほうからソウメン南瓜ともよばれる」(本山荻舟『飲食事典』)
 
近年、合衆国などからズッキーニを導入。
 ベジタブル・マロウ系は、若い果実を茹でたり蒸したりフライにしたりして食う。ズッキーニ zucchini(E.courgette)はその一種。
 
 カザリカボチャ(オモチャカボチャ) var. ovifera は、食用ではなく観賞用。果実の色や形に変化が多い。
 ハロウィーンに飾るカボチャの提燈は、これを用いる。
 中国では、次のものの果実を桃南瓜(トウナンカ,táonánguā)と呼び薬用にする。  『全国中草葯匯編』上/665 『中葯大辞典』3671

   Cucurbita pepo
     var. akoda(桃南瓜)
     var. kintoga(金瓜・北瓜)
   
 日本では、京都北野天満宮拝殿(1608)の蟹股の部分に、金冬瓜(きんとうか)と思われる木彫りがある。これはペポカボチャの系統のものである、という(『朝日百科 世界の植物』3-702)

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