まおう (麻黄) 

学名  Ephedra intermedia
日本名  マオウ
科名(日本名)  マオウ科
  日本語別名  チュウマオウ、シナマオウ
漢名  中麻黃(チュウマコウ,zhōng máhuáng)
科名(漢名)  麻黃(マコウ,máhuáng)科
  漢語別名  麻黃、龍沙、卑相、卑鹽
英名  

2022/03/25 薬用植物園 

2023/05/10 小石川植物園 

2008/05/24 東京薬科大学薬草園

2008/06/19 薬用植物園

 裸子植物については、裸子植物を見よ。
 マオウ科 Ephedraceae(麻黃 máhuáng 科)には、マオウ属 1属がある。

 マオウ属 Ephedra(麻黃 máhuáng 屬)には、ユーラシア・南北アメリカに約35-73種がある。

   フタマタマオウ E. distachya(雙穗麻黃・二穗麻黃) 遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古産
   キダチマオウ E. equisetina(木賊麻黃・山麻黃・木麻黃)
        
華北・陝西・西北・四川・モンゴリア産 『中国本草図録』Ⅰ/0013
   E. fedtschenkoae(雌雄麻黃)
   E. gerardiana (山嶺麻黃・矮麻黃) 雲南・チベット・ヒマラヤ産
        
『中国本草図録』Ⅶ/3043・Ⅷ/3520・『週刊朝日百科 植物の世界』11-171
   マオウ E. intermedia (中麻黃)
   E. lepidosperma(斑子麻黃 『中国本草図録』Ⅹ/4547)
   E. likiagensis (麗江麻黃) 雲南・四川産 『中国本草図録』Ⅴ/2037
     f. mairei(匍枝麗江麻黃)
 『雲南の植物Ⅰ』52
   E. minuta (小麻黃・川麻黃・矮麻黃)
 四川産 『中国本草図録』Ⅵ/2529
   E. monosperma (單子麻黃)
 遼寧・吉林・黑龍江・西北・四川・貴州・雲南産
   E. pachyclada
ヒマラヤ産
   E. przewalskii (膜果麻黃・蛇麻黃)
        
中国西北・モンゴリア産 『中国本草図録』Ⅰ0014
     var. kashgarica(喀什膜果麻黃)
   E. regeliana(細子麻黃
   E. saxatiles (藏麻黃)
 四川・雲南・チベット産 『中国本草図録』Ⅳ/1576
   シナマオウ
(マオウ) E. sinica (草麻黃・麻黃・川麻黃)
        
『中国本草図録』Ⅰ/0015・『中国雑草原色図鑑』14 
    
 李時珍『本草綱目』は、「諸名、殊に不可解」と。
 『本草和名』麻黄に、「和名加都禰久佐、一名阿末奈」と。
 『延喜式』麻黄に、「カツネクサ、カタマクサ」と。
 『倭名類聚抄』麻黄に、「和名加豆禰久佐、一云阿万奈」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』11
(1806)に、「麻黄 カツネグサ アマナ倶ニ和名鈔」と。
 遼寧・山東・河北・山西・陝甘・靑海・新疆・チベット・モンゴリア・ロシア東部などに分布。
 「蒙古、中央アジアに広く分布し、乾いたゴロゴロ石の間にもよく生長している」
(中尾佐助「中央アジアの自然」)
 雌雄異株。   
 中国では、マオウ属 Ephedra(麻黃屬)の植物のうち次のものの茎を麻黃(マコウ,máhuáng)と呼び、根を麻黃根と呼び、薬用にする(〇印は正品)。『中薬志Ⅲ』pp.175-180 『全国中草葯匯編』上/721-724 『(修訂) 中葯志』IV/615-624 

  〇キダチマオウ E. equisetina(木賊麻黃・山麻黃・木麻黃)
   E. gerardiana (山嶺麻黃・矮麻黃)
  〇マオウ E. intermedia (中麻黃)
   E. likiagensis (麗江麻黃)
   E. minuta (小麻黃・川麻黃・矮麻黃)
   E. monosperma (單子麻黃)
   E. przewalskii (膜果麻黃・蛇麻黃)
   E. saxatiles (藏麻黃)
  〇
シナマオウ E. sinica (草麻黃・麻黃・川麻黃)

 日本では、生薬マオウ(麻黄)は シナマオウ、マオウ又はキダチマオウの地上茎である(第十八改正日本薬局方)。 

跡見群芳譜 Top ↑Page Top
Copyright (C) 2006- SHIMADA Hidemasa.  All Rights reserved.
跡見群芳譜トップ ナス オクラ ブルーベリー コマツナ ソバ ナシ 農産譜index