かみつれ  

学名  Matricaria chamomilla (M.recutita, M.currantiana, M.defexa, Chamomilla recutita)
日本名  カミツレ
科名(日本名)  キク科
  日本語別名  カモミール、カミルレ、カミレ、ドイツカミルレ
漢名  母菊(ボキク,mŭjú)
科名(漢名)  菊(キク,jú)科
  漢語別名  春黃菊(シュンコウキク,chunhuangju)
英名  Sweet false camomile, German camomile, Wild camomile
2008/02/07 薬用植物園
2007/05/03 薬用植物園

2006/06/22 薬用植物園

2007/05/22 小石川植物園

 日本では一般にカモミールと呼ばれる。ただし、英語に言うカモミール camomile は ローマカミツレ
 コシカギク属(カミツレ属) Matricaria(母菊 mŭjú 屬)には、北半球の温帯に5-7種がある。
      Incl. Chamomilla, Lepidotheca

  カミツレ M. chamomilla(M.recutita; 母菊)
  コシカギク
(オロシャギク) M. matricarioides(M.discoidea, M.suaveolens,
         Lepidotheca suaveolens;同花母菊)
         
アジア東北部原産か、広く北半球の寒地に分布。北海道・本州・四国・九州に帰化。
   
 キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。
 和名カミツレは、オランダ語 kamille を、江戸時代に加密列・加密爾列などと表記したものの、更なる転訛。カモミールはフランス語から。
 英名の camomile は、chamomile とも綴る
(主として米国)
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』22(1806)茼蒿の条に、「一種細葉ニシテ茵陳蒿ノ梢葉ノ如ク白花ヲ開ク者アリ ギンカウライト云、一名シカギク チヤウセンギク カホヨギク 松前ギク」と。
 属名 Matricariaは「母・子宮」の意、婦人病の薬として用いたことから。漢名には母菊屬と訳す。
 南ヨーロッパ・西アジア原産、温帯ユーラシア・北アフリカに分布。
 日本・中国でも広く栽培し、一部で野生化。
 芳香があり、ヨーロッパでは古くから民間薬やハーブとして用いる。ドイツでは医療品として扱い、日本における生薬名はカミツレ。
 欧米では、葉を熱湯に浮かべて飲み物とし、乾燥した花をハーブティー・入浴剤などにし、またこれを煎じて発汗解熱剤・消炎鎮痛剤・鎮静剤・点眼薬などにする。
 また、花から精油を採り、リキュールなどの香付けなどに用いる。
 日本には江戸時代末に渡来。大阪府茨木市総持寺附近などで栽培。今ではほとんど栽培しないが、ときに帰化している。

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