とくさ (砥草) 

学名  Equisetum hyemale
日本名  トクサ
科名(日本名)  トクサ科 
  日本語別名  ミガキグサ、ヤスリグサ
漢名  木賊(ボクゾク,mùzéi,もくぞく)
科名(漢名)  木賊(ボクゾク,mùzéi)科
  漢語別名  銼草(ザソウ,cuocao)、節節草(セツセツソウ,jiejiecao)、節骨草、筆頭草(ヒツトウソウ,bitoucao)
英名  Horsetail, Scouring rush
2005/05/23 跡見学園女子大学新座キャンパス 2005/06/13 同左

2006/08/28 明治薬科大学薬草園

 トクサ科 Equisetaceae(木賊 mùzéi 科)には、次の1属がある。

  トクサ属 Equisetum(木賊 mùzéi 屬)
   
 トクサ属 Equisetum(木賊 mùzéi 屬)には、約20種がある。

  スギナ E. arvense(問荊)
  タイワンイヌトクサ E. debile(筆管草・纎弱木賊・接骨筒・接骨草・木賊)
         
『全國中草藥匯編 上』pp.175-176
  E. diffusum(披散木賊・散生木賊)
 『中国本草図録』Ⅲ/1043 
  ミズドクサ E. fluviatile(E.limosum;溪木賊)
  トクサ E. hyemale(木賊)
    ハマドクサ var. schleicheri
  E. myriochaetum
  イヌスギナ E. palustre(犬問荊)
『全國中草藥匯編 上』p.312
  ヤチスギナ E. pratense (草問荊)
  イヌドクサ
(カワラドクサ) E. ramosissimum(節節草) 『中国雑草原色図鑑』11
    タイワンイヌドクサ subsp. debile
    タカトクサ var. ripense
  ヒメドクサ E. scirpoides(藺木賊・藺問荊)
 『中国本草図録』Ⅸ/4046
  フサスギナ E. sylvaticum(林木賊・林問荊)
 『中国本草図録』Ⅳ/1561 
  E. telmateia
歐洲・北アフリカ・西アジア産 救荒植物
  チシマヒメドクサ E. variegatum(斑紋木賊)
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
   
 シダ植物については、しだを見よ。
 和名は、物を磨くのに用いるので、砥石に擬えて「砥草」。
 漢名は、李時珍『本草綱目』に、「此の草、節有り。面 糙澁、木骨を治むは、之を用いて磋擦すれば、則ち光淨なり。猶 木の賊と云うがごとし」と。
 広く北半球の温帯に分布。日本では、中部以北に自生する。
 地上茎にケイ酸を含む。
 次のものの全草を木賊(ボクゾク,mùzéi)と呼び、薬用にする(〇印は正品)。『中薬志Ⅲ』pp.22-24 『全國中草藥匯編 上』pp.175-176 『(修訂) 中葯志』IV/190-196

  〇トクサ E. hyemale(木賊)
   タイワンイヌトクサ E. debile(筆管草・纎弱木賊・接骨筒・接骨草・木賊)
   イヌドクサ(カワラドクサ) E. ramosissimum(節節草)
     

 茎を煮て、干してから、物を磨くのに用いる。
 宮崎安貞『農業全書』(1696)に、「園に作る薬種」の一として「木賊」をあげ、
 「木賊は薬にも用ゆ。細工につかふ時はとくさと云ふ。庭にうへてもめづらし。正月に旧茎を悉く切り取るべし、新茎生じて美なり。・・・」(岩波文庫本)と。
 
 
   山がははきのふもけふも濁らねどゆたけく岸の木賊ひたせり
     
(1932層雲峡,斎藤茂吉『石泉』)
 


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