しゅうかいどう (秋海棠) 

学名  Begonia grandis (B. evansiana)
日本名  シュウカイドウ
科名(日本名)  シュウカイドウ科
  日本語別名  
漢名  秋海棠(シュウカイドウ,qiūhăitáng)
科名(漢名)  秋海棠科
  漢語別名  大花秋海棠、八月春、八香、無名相思草、無名斷腸草、日本秋海棠
英名  Two-colored begonia
2005/08/02  野川公園自然観察園

2020/11/05 小平市

 シュウカイドウ科 Begoniaceae(秋海棠 qiūhăitáng 科)には、2属 約1400-1800がある。

  シュウカイドウ属 Begonia(秋海棠屬)

  Hillebrandia ハワイに1種
   
 シュウカイドウ属 Begonia(秋海棠 qiūhăitáng 屬)の植物には、世界の熱帯・亜熱帯に約1400-1800種があり、中国には約140種がある。

 東アジアには次のものなどがある。

  B. acetosella(無翅秋海棠・四稜秋海棠・酸味秋海棠) 雲南・タイ・ミャンマー産 『雲南の植物Ⅲ』70
  B. cathayana(花葉秋海棠) 廣西・雲南産 『中国本草図録』Ⅹ/4755
  コウトウシュウカイドウ B. fenicis(蘭嶼秋海棠) 琉球・臺灣・フィリピン産 
  B. fimbristipulata(紫背天葵・散血子・紅天葵)
        浙江・江西・兩廣・雲南・四川産 『中国本草図録』Ⅹ/4756
  マルヤマシュウカイドウ B. formosana(B.laciniata var. formosana,
         B.tarokoensis;水鴨脚)
 琉球・臺灣産 
  シュウカイドウ B. grandis(B.evansiana;秋海棠) 『中国本草図録』Ⅴ/2216
    subsp. grandis(秋海棠)
    subsp. holostyla(全柱秋海棠)
四川・雲南産
    subsp. sinensis(B.sinensis;中華秋海棠・珠芽秋海棠)
漢土(華北以南)で栽培
         
『全国中草葯匯編』下/271
    subsp. unialata
四川産
  B. henryi(獨牛・柔毛秋海棠・巖丸子)
湖北・四川・雲南産 『全国中草葯匯編』下/378-379
  B. limprichtii(蕺葉秋海棠・七星花・血染葉)
 四川産 『中国本草図録』Ⅵ/2731 
  マルミシュウカイトウ B. longifolia(B.crassirostris;粗喙秋海棠・大半邊蓮・肉半邊蓮)
         
臺灣産 『中国本草図録』Ⅷ/3697 『全国中草葯匯編』下/246-247 
  B. palmata(裂葉秋海棠)
『全国中草葯匯編』上/816-817
         
臺灣・福建・江西・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅸ/4250 
    ランダイシュウカイドウ var. bowringiana
  B. pedatifida(掌裂葉秋海棠)
 兩湖・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅸ/4252 
         『全国中草葯匯編』上/827
  タイワンシュウカイドウ B. taiwaniana
  B. versicolor(變色秋海棠)
 雲南産 『雲南の植物Ⅲ』70
  B. wilsonii(網脈秋海棠・一點血秋海棠・一點血) 四川産
         『中国本草図録』Ⅵ/273、『全國中草藥匯編 上』pp.2-3

 そのほか、世界には、B. dregei などがある。  
 シュウカイドウ属の植物のうち、欧米で観賞用に栽培される園芸品を、ベゴニアと呼びならわす。

 「花ベゴニア」には、次のものなど、多数がある。
   アマノガワ B. × argenteo-guttata(銀星秋海棠)
 園芸雑種。 
   クリスマスベゴニア
(フユザキベゴニア) B.× cheimantha フランスで作出 
   ベニバナベゴニア B. coccinea(紅花竹節秋海棠)
 ブラジル原産 
   エラティオール B.× hiemalis
   シキザキシュウカイドウ
(シキザキベゴニア) B.× semperflorens(四季海棠)
   キュウコンベゴニア B. tuberthybrida

 「葉ベゴニア」には、次のものなど、多数がある。
   B. masoniana(鐵甲秋海棠・鐵十字秋海棠・刺葉秋海棠)
 兩廣・ベトナム産 
   B. nelumbiifolia(蓮葉海棠・大葉秋海棠)
 メキシコ~コロンビア産
   タイヨウベゴニア B. rex(大王秋海棠・蟆葉秋海棠)
 雲貴・廣西・アッサム・ヒマラヤ産  
     
 和名は、漢名の音。
 属名 Begonia は、サンドミンゴの総督 Michel Begon(1638-1710)に因む。
 河北・山東・長江以南原産。
 日本には、一説に寛永18年間
(1641,白井)、一説に宝永(1704-1711)年間に渡来し、観賞用に栽培し、群馬・栃木以西の日蔭の湿地に野生化している。
 ヨーロッパには、E.ケンペル(1651-1716)、C.P.ツンベリー(1743-1828)らが紹介し、実物は1808年にロンドンのキュー植物園にもたらされた。
 中国では、全草・塊茎を薬用にする。

   秋海棠西瓜の色に咲きにけり 
(芭蕉,1644-1694)
 

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