辨 |
シュウカイドウ科 Begoniaceae(秋海棠 qiūhăitáng 科)には、2属 約1400-1800がある。
シュウカイドウ属 Begonia(秋海棠屬)
Hillebrandia ハワイに1種
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シュウカイドウ属 Begonia(秋海棠 qiūhăitáng 屬)の植物には、世界の熱帯・亜熱帯に約1400-1800種があり、中国には約140種がある。
東アジアには次のものなどがある。
B. acetosella(無翅秋海棠・四稜秋海棠・酸味秋海棠) 雲南・タイ・ミャンマー産 『雲南の植物Ⅲ』70
B. cathayana(花葉秋海棠) 廣西・雲南産 『中国本草図録』Ⅹ/4755
コウトウシュウカイドウ B. fenicis(蘭嶼秋海棠) 琉球・臺灣・フィリピン産
B. fimbristipulata(紫背天葵・散血子・紅天葵)
浙江・江西・兩廣・雲南・四川産 『中国本草図録』Ⅹ/4756
マルヤマシュウカイドウ B. formosana(B.laciniata var. formosana,
B.tarokoensis;水鴨脚) 琉球・臺灣産
シュウカイドウ B. grandis(B.evansiana;秋海棠) 『中国本草図録』Ⅴ/2216
subsp. grandis(秋海棠)
subsp. holostyla(全柱秋海棠) 四川・雲南産
subsp. sinensis(B.sinensis;中華秋海棠・珠芽秋海棠) 漢土(華北以南)で栽培
『全国中草葯匯編』下/271
subsp. unialata 四川産
B. henryi(獨牛・柔毛秋海棠・巖丸子) 湖北・四川・雲南産 『全国中草葯匯編』下/378-379
B. limprichtii(蕺葉秋海棠・七星花・血染葉) 四川産 『中国本草図録』Ⅵ/2731
マルミシュウカイトウ B. longifolia(B.crassirostris;粗喙秋海棠・大半邊蓮・肉半邊蓮)
臺灣産 『中国本草図録』Ⅷ/3697 『全国中草葯匯編』下/246-247
B. palmata(裂葉秋海棠) 『全国中草葯匯編』上/816-817
臺灣・福建・江西・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅸ/4250
ランダイシュウカイドウ var. bowringiana
B. pedatifida(掌裂葉秋海棠) 兩湖・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅸ/4252
『全国中草葯匯編』上/827
タイワンシュウカイドウ B. taiwaniana
B. versicolor(變色秋海棠) 雲南産 『雲南の植物Ⅲ』70
B. wilsonii(網脈秋海棠・一點血秋海棠・一點血) 四川産
『中国本草図録』Ⅵ/273、『全國中草藥匯編 上』pp.2-3
そのほか、世界には、B. dregei などがある。 |
シュウカイドウ属の植物のうち、欧米で観賞用に栽培される園芸品を、ベゴニアと呼びならわす。
「花ベゴニア」には、次のものなど、多数がある。
アマノガワ B. × argenteo-guttata(銀星秋海棠) 園芸雑種。
クリスマスベゴニア(フユザキベゴニア) B.× cheimantha フランスで作出
ベニバナベゴニア B. coccinea(紅花竹節秋海棠) ブラジル原産
エラティオール B.× hiemalis
シキザキシュウカイドウ(シキザキベゴニア) B.× semperflorens(四季海棠)
キュウコンベゴニア B. tuberthybrida
「葉ベゴニア」には、次のものなど、多数がある。
B. masoniana(鐵甲秋海棠・鐵十字秋海棠・刺葉秋海棠) 兩廣・ベトナム産
B. nelumbiifolia(蓮葉海棠・大葉秋海棠) メキシコ~コロンビア産
タイヨウベゴニア B. rex(大王秋海棠・蟆葉秋海棠) 雲貴・廣西・アッサム・ヒマラヤ産
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訓 |
和名は、漢名の音。 |
属名 Begonia は、サンドミンゴの総督 Michel Begon(1638-1710)に因む。 |
説 |
河北・山東・長江以南原産。
日本には、一説に寛永18年間(1641,白井)、一説に宝永(1704-1711)年間に渡来し、観賞用に栽培し、群馬・栃木以西の日蔭の湿地に野生化している。 |
ヨーロッパには、E.ケンペル(1651-1716)、C.P.ツンベリー(1743-1828)らが紹介し、実物は1808年にロンドンのキュー植物園にもたらされた。 |
誌 |
中国では、全草・塊茎を薬用にする。 |
秋海棠西瓜の色に咲きにけり (芭蕉,1644-1694)
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