辨 |
ズイナ科 Iteaceae(鼠刺 shŭcì 科)には、次の3属がある。
Choristylis(離柱鼠刺屬) アフリカ南東部に1種
ズイナ属 Itea(鼠刺屬)
Pterostemon(巖溲疏屬) メキシコに2種
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ズイナ属 Itea(鼠刺 shŭcì 屬)には、東アジア乃至マレーシアに十数種が、北アメリカに1種がある。
シマズイナ I. chinensis (鼠刺) 琉球・臺灣・福建・湖南・兩廣・雲南産
var. oblonga (矩形葉鼠刺) 長江流域以南・インド産。中国では根・花を薬用。
I. glutinosa (腺鼠刺) 福建・湖南・廣西・貴州産
I. ilicifolia (冬靑葉鼠刺・月月靑) 湖北・四川・雲南・貴州産、観賞用に栽培
ズイナ I. japonica
I. macrophylla (大葉鼠刺)
雲南・廣西・海南島・ベトナム・フィリピン・印度産。『雲南の植物Ⅲ』120
I. nutans ヒマラヤ産
ヒイラギズイナ I. oldhamii(臺灣鼠刺) 琉球・臺灣産
I. riparia(河岸鼠刺) 漢土(南西部)・タイ・ビルマ産
コバノズイナ(ヒメリョウブ) I. virginica(北美鼠刺) 北アメリカ東南部原産
I. yunnanensis (滇鼠刺・雲南鼠刺) 四川・貴州・雲南・廣西産 『雲南の植物Ⅱ』106
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訓 |
「和名ハずい菜ニシテずいノ意予ニハ解セラレズ、菜ハ此新葉ヲ食用ニスルヲ以テ云フナラン。嫁菜の木モ亦其新葉ヲ食用ニスルコトよめなノ如ケレバ云フ」(『牧野日本植物圖鑑』)。
一説に、和名のずいは髄を灯心に利用したことから。
属名は、ギリシア語の「ヤナギ」に由来し、コバノズイナの葉の形から。 |
説 |
本州(近畿以西)・四国・九州に分布。
ときに庭園に植栽する。 |
誌 |
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