やまもも (山桃) 

学名  Myrica rubra
日本名  ヤマモモ 
科名(日本名)  ヤマモモ科
  日本語別名  
漢名  楊梅(ヨウバイ,yángméi)
科名(漢名)  楊梅(ヨウバイ,yángméi)科
  漢語別名  珠紅、樹梅、根梅
英名  Wax myrtle,Bayberry,Bay rum tree,Waxberry,Wild clove
2023/03/24 北本市 

2009/05/31 徳島市城山公園 

 ヤマモモ科 Myricaceae(楊梅 yángméi 科)には、3-4属 約50-60種がある。

  ヤマモモ属 Morella(楊梅 yángméi 屬) 
世界の熱帯~温帯に約50-60種
    コウシュンヤマモモ M. adenophora(Myrica adenophora;
         靑楊梅・靑梅・恒春楊梅)
 臺灣・両広産
    シロコヤマモモ M. cerifera(Myrica cerifera)
北米東部産
    M. esculenta(毛楊梅)
 兩廣・西南・インドシナ産
    ヒメヤマモモ M. nana(Myrica nana;雲南楊梅・矮楊梅)
雲南・貴州産
    ヤマモモ M. rubra(Myrica rubra;楊梅・珠紅・樹梅・根梅)
      シロヤマモモ f. alba
果実が白い

  ヤチヤナギ属 Myrica(香楊梅 xiāngyángméi 屬)
  北半球の亜寒帯・寒帯に1-数種
    M. gale
      セイヨウヤチヤナギ var. gale(Gale belgica var.belgica)
         
ヨーロッパ・北アメリカ産
      ヤチヤナギ var. tomentosa(M.tomentoa, Gale belgica var.tomentosa)
          
周北極の亜寒帯産(シベリアを除く) 
    
 『本草和名』山桜桃に、「和名也末毛々」と。
 『倭名類聚抄』楊梅に、「和名夜末毛々」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』楊梅に、「ヤマモゝ」と。
 本州(房総以西)・四国・九州・済州島・臺灣・フィリピンに分布。
 果樹として栽培し、多くの品種がある。
 果実は食用にし、樹皮から染料を採る。
 中国では、根・樹皮・果実を薬用にする。また、Morella esculenta(毛楊梅)・ヒメヤマモモ M.nana(雲南楊梅)も同様に用いる。『全國中草藥匯編 上』pp.416-417
 呉末晋初(3c.)の沈瑩『臨海水土異物志』に、「楊梅 其の子、弾丸の如く、正赤にして、五月中に熟す。熟す時、梅に似て、味甘甜にして酸」と(『太平御覧』972引。嵆含『南方草木状』同。)
 西行(1118-1190)『山家集』百首に、

   野辺の色も 春のにほひも おしなべて 心そめける さとりにぞなる
     
(楊梅の春の匂 遍吉の功徳なり、紫蘭の秋の色は普賢菩薩の真相なり)
 
 『花壇地錦抄』(1695)巻二「桃のるひ」に、「楊梅(やまもゝ) もゝのるひニハあらす。実むらさきいろ」と。

跡見学園女子大学新座キャンパス (以下同)
  2004/04/05 
2005/05/26 2005/06/23
2009/06/26 
2005/07/07

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