とべら  

学名  Pittosporum tobira (P.lutchuense, P.denudatum, P.boninense var.denudatum)
日本名  トベラ
科名(日本名)  トベラ科
  日本語別名  トビラギ(扉木)、トビラノキ、オコウジンギライ
漢名  海桐(カイトウ,hăitóng)
科名(漢名)  海桐(カイトウ,hăitóng)科
  漢語別名  
英名  Tobira, Glossy-leaved pittosporum
2024/04/11 植物多様性センター 

雌株、雌花   2024/05/10 同上 

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雄株、雄花

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2008/05/15 館山市平砂浦


2024/05/24 植物多様性センター 
2008/08/22 三浦市城ヶ島
2006/02/23  さくら草公園 (さいたま市) 
2023/03/21 下田市 
 トベラ科 Pittosporaceae(海桐 hăitóng 科)には、世界には南半球を中心に約7属 約200-250種がある。 東アジアには次の1属がある。

  トベラ属 Pittosporum(海桐屬) 
   
 トベラ属 Pittosporum(海桐 hăitóng 屬)には、旧世界・太平洋・オーストラレシアの熱帯・亜熱帯に約200種がある。

  ハハジマトベラ P. beecheyi(P.parvifolium var.beecheyi)
小笠原産
  シロトベラ P. boninense
小笠原産
  P. brevicalyx (短萼海桐)
江西・兩湖・兩廣・貴州・雲南産
  オオミノトベラ P. chichijimense(P.boninense var.chichijimense)
         
小笠原産 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020)
  ヤドリオオバトベラ P. daphniphylloides(牛耳楓葉海桐)
臺灣産
    var. adaphniphylloides(P.adaphniphylloides;大葉海桐)
四川・貴州産
  タイワントベラ P. formosanum(七里香)
 臺灣産
  P. heterophyllum (異葉海桐・細杉樹・鷄骨頭)
 雲南産 『雲南の植物Ⅱ』86
  P. glabratum (光葉海桐)
湖南・兩廣・貴州産
    var. neriifolium (狹葉海桐・斬蛇劔)
江西・兩湖・兩廣・貴州産
  コヤスノキ P. illicioides(P.sahnianum;海金子・崖花海桐・崖花子)
         
本州(兵庫・岡山)・臺灣・華東・兩湖・貴州産 『中国本草図録』Ⅵ/2647
  O. paniculiferum(圓錐海桐・山桂花)
雲南産 『雲南の植物Ⅱ』87
  コバトベラ P. parvifolium
小笠原産
  P. pauciflorum(少花海桐・上山虎) 江西・兩廣産 『中国本草図録』Ⅹ/4622
  P. pentandrum(五蕊海桐)
フィリピン・スラウェシ産
    タイワントベラ var. formosanum(P.formosanum)
臺灣・廣西・ベトナム産
    var. hainanense(臺瓊海桐・臺灣海桐鼻)
臺灣・海南島・ベトナム産
  クロバトベラ P. tenuifolium
  トベラ P. tobira (海桐)
    タカサゴトベラ var. calvescens(禿序海桐)
臺灣・福建産
  P. trigonocarpum (稜果海桐・山枝仁) 貴州産 『中国本草図録』Ⅶ/3149
  P. truncatum (菱葉海桐・崖花子・山子仁)
陝甘・湖北・西南産
  シマトベラ P. undulatum
  オニトベラ P. viburnifolium(莢蒾葉海桐)
臺灣産
   
 「節分ニ之レヲ扉ニ挾ミ疫鬼ヲ避クル事アリ、故ニ和名ヲ扉の木ト云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 「除夕に国俗此の木の枝を扉に挟みて来年疫鬼のふせぎとす。故にとひらの木と云」(『日本国語大辞典 第二版』引『大和本草諸品図』1715)。
 『本草和名』石南草に、「和名止比良乃岐」と。
『延喜式』石南に、「トヒラノキ」と。
 『倭名類聚抄』石楠草に「和名止比良乃木、俗云佐久奈無佐」と。
 『日葡辞書』に、Tobera。  
 属名は、ギリシア語の「樹脂 pitta」「種子 sperma」に由来、種子の表面が粘液に被われていることから。
 本州(岩手・新潟以南)・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・江蘇・浙江・福建・廣東の海岸に分布。 公園などによく植えられる。
 雌雄異株。
 葉・枝に悪臭があり、これを魔よけに用いた。また、誤って燃やすと悪臭が立つため、竈の神である荒神様に嫌われるとして、コウジンギライの名がある。
 中国では、同属植物のうちコヤスノキなどの根・葉・種子を海桐樹と呼び薬用にする(〇印は正品)。  『全国中草葯匯編』上/648

  〇P. glabratum (光葉海桐)
  〇コヤスノキ P. illicioides(P.sahnianum;海金子・崖花海桐・崖花子)
   P. truncatum (菱葉海桐・崖花子・山子仁)
    
 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「とべら 葉ハしやくなんげのごとく、花ハミるかいなし」と。

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