辨 |
茎葉が無毛のものをインドシクンシ var. indica、シクンシを var. villosa として区別することがある。 |
シクンシ科 Combretaceae(使君子 shĭjūnzĭ 科)には、世界の熱帯・亜熱帯に約14-18属 約500-600種がある。
Combretum(風車子屬) 世界の熱帯に産。Quisqualis を包摂することがある
C. alfredii(風車子・使君子藤) 『全国中草葯匯編』下/268
C. grandiflorum
C. micranthum(小翅風車子) 『全国中草葯匯編』下/268
ヨツバネカズラ C. tetralophum
ヒルギモドキ属 Lumnitzera(欖李屬) 旧世界の熱帯に2種
アカバナヒルギモドキ L. littorea(紅欖李)
海南島・マレーシア・ポリネシア・熱帯アフリカ産
ヒルギモドキ L. racemosa(欖李・濱疤梨・白欖)
琉球・臺灣・兩廣・マレーシア・ポリネシア・熱帯アフリカ・マダガスカル産
絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
シクンシ属 Quisqualis(使君子屬)
モモタマナ属 Terminalia(欖仁樹屬) 約190-250種
セイタカミロバラン T. bellirica(毘黎勒 pílílè・毛訶子)
雲南・インドシナ・インドネシア・インド産 『(修訂) 中葯志』III/257-261
モモタマナ(コバテイシ) T. catappa(欖仁樹・山枇杷・枇杷樹)
琉球・小笠原・臺灣・廣東・雲南・南&東南アジア・太平洋諸島に産
『週刊朝日百科 植物の世界』4-187
ミロバランノキ(カリロク・ハリラ) T. chebula(訶子・訶黎勒 hēlílè;
E.Myrobalan) 雲南・インド・ビルマ原産 漢土には唐代に入る
『中薬志Ⅱ』pp.406-409 『(修訂) 中葯志』III/261,424-428
『全國中草藥匯編 上』pp.394-395
var. gangetica(恒河訶子)
var. tomentella(絨毛訶子)
T. franchetii(滇欖仁・毛葉欖仁) 四川・雲南産
コバノコバテイシ T. mantaly
カイナンモモタマナ T. nigrovenulosa(T.hainanensis)
テリハモモタマナ T. nitens 琉球・フィリピン産 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
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シクンシ属 Quisqualis(使君子 shĭjūnzĭ 屬)には、次のようなものがある。
〔Quisqualis は、Combretum に包摂されることがある。〕
Q. conferta(Combretum densiflorum;小花使君子) 雲南・インドシナ・スマトラ産
シクンシ Q. indica(Q.indica var.villosa, Combretum indicum;
使君子・留求子)
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訓 |
漢名は、「俗に傳えらく、潘州郭使君、小兒を療すに、多く是れ此の物を獨用す。後に醫家、因りて號して使君子と爲す」と(本草綱目)。 |
説 |
臺灣・福建・江西・湖南・兩廣・四川・雲南・フィリピン・ビルマ・ニューギニア・インド・アフリカの熱帯に分布。
日本には江戸時代に入り、薬用・観賞用に栽培。石垣島・西表島では野生化。 |
誌 |
中国では、根・葉・果実(使君子)・種仁(君子仁)を薬用にする。『中薬志Ⅱ』pp.178-179 『全国中草葯匯編』上/549-550 『(修訂) 中葯志』III/458-459 |