辨 |
カギカズラ属 Uncaria(鉤藤 gōuténg 屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に約34-40種がある。
ガンビールノキ U. gambier(兒茶鉤藤・干巴兒茶樹)
インドシナ・マレシア・スリランカ産 進口兒茶を作る(ペグノキを参照)
『中薬志Ⅲ』pp.609-612・『全國中草藥匯編』上p.23
生薬アセンヤクは本種の葉及び若枝から得た水製乾燥エキスである、
アセンヤク末は「アセンヤク」を粉末としたものである(第十八改正日本薬局方)。
タイワンカギカズラ U. hirsuta(毛鉤藤) 臺灣・福建・兩廣・貴州産
U. laevigata(平滑鉤藤) 廣西・雲南・インドシナ・アッサム産
U. lancifolia(倒掛金鉤・披針葉鉤藤) 雲南・ベトナム産
U. lanosa(恒春鉤藤) 臺灣産
コウシュンカギカズラ var. appendiculata
コウシュンカギカズラ f. philippiensis
U. macrophylla(大葉鉤藤) 兩廣・雲南・ヒマラヤ・インドシナ産
カギカズラ U. rhynchophylla(鉤藤)
U. scandens(攀莖鉤藤) 兩廣・四川・雲南・チベット・ヒマラヤ・インドシナ産
U. sessilifructus(無柄果鉤藤・白鉤藤) 廣西・雲南・インドシナ・インド産
トウカギカズラ U. sinensis(Nauclea sinensis;華鉤藤・鷹爪鳳)
陝甘・兩湖・廣西・四川・貴州・雲南・ベトナム産 『中薬志Ⅲ』pp.520-523
『中草藥現代研究』Ⅲp.361、本草綱目啓蒙14下/384
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アカネ科 Rubiaceae(茜草 qiàncăo 科)については、アカネ科を見よ。 |
訓 |
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説 |
本州(房総半島以南)・四国・九州・福建・江西・兩湖・兩廣・雲貴に分布。
京都府では、絶滅危惧種。 |
誌 |
中国では、カギカズラなどの刺つきの莖・枝を鉤藤(コウトウ,gōuténg)と呼び薬用にする(〇印は正品)。 『中薬志Ⅲ』pp.520-523、『中草藥現代研究』Ⅲp.361 『全国中草葯匯編』上/634-635 『(修訂) 中葯志』V/670-681
タイワンカギカズラ U. hirsuta(毛鉤藤)
U. laevigata(平滑鉤藤)
U. lancifolia(倒掛金鉤・披針葉鉤藤)
U. macrophylla(大葉鉤藤)
〇カギカズラ U. rhynchophylla(鉤藤)
U. scandens(攀莖鉤藤)
U. sessilifructus(無柄果鉤藤・白鉤藤)
〇トウカギカズラ U. sinensis(Nauclea sinensis;華鉤藤・鷹爪鳳)
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日本では、生薬チョウトウコウ(釣藤鉤)は カギカズラ、トウカギカズラ又は Uncaria macrophylla の通例、とげで、ときには湯通し又は蒸したものである(第十八改正日本薬局方)。 |