いぶきじゃこうそう (伊吹麝香草)
学名 |
Thymus quinquecostatus var. ibukiensis (T.quinquecostatus var.japonicus,
T.serpyllum var.ibukiensis, T.japonicus) |
日本名 |
イブキジャコウソウ |
科名(日本名) |
シソ科 |
日本語別名 |
ハイバラ、カヤリクサ |
漢名 |
五脈地椒(ゴミャクチショウ, wŭmài dìjiāo) |
科名(漢名) |
脣形(シンケイ,chúnxíng)科 |
漢語別名 |
|
英名 |
|
2008/07/24 長野県 蓼科御泉水自然園 (栽培) |
|
|
2011/08/15 長野県北八ヶ岳(横岳) |
|
|
2007/08/31 群馬県 浅間高原 |
|
2008/02/07 薬用植物園 |
|
辨 |
イブキジャコウソウ属 Thymus(百里香 băilĭxiāng 屬)には、北アフリカ・エチオピア・歐亞(亜熱帯・温帯・亜寒帯)に 約220(-400)種がある。
コウアンジャコウソウ T. amurensis(T.nervulosus, T.inaequalis,
T.curtus;黑龍江百里香) 黒龍江・極東ロシア産
レモンタイム T. × citriodorus フランス・イベリア産
T. dahuricus(興安百里香) 漢土北部・モンゴリア・極東ロシア・南シベリア産
T. herba-barona コルシカ・サルディニア原産
スナジジャコウソウ T. mongolicus(T.serpyllum var.mongolicus,
T.quinquecostatus var.asiaticus, T.kitagawianus,
T.asiaticus;百里香・千里香・地薑・地椒)
遼寧・吉林・黑龍江・河北・山西・陝甘・青海・新疆・モンゴリア・シベリア産
『中国本草図録』Ⅰ/0310・『中国雑草原色図鑑』194
コウガイジャコウソウ T. przewalskii(T.quintuecostatus var.przewalskii,
T.mandshuricus, T.quinquecostatus f.magnus;
地椒・展毛地椒・興凱百里香)『中国本草図録』Ⅰ/0311
朝鮮・ロシア沿海地方・遼寧・吉林・黑龍江・華北・陝甘・内蒙古産
イブキジャコウソウ T. quinquecostatus
ハマジャコウソウ f. maritimus
ヒメヒャクリコウ var. canescens(T.serphyllum subsp.quinquecostatus
var.canescens) 北海道・飛騨山脈・樺太・ウスリー産
イブキジャコウソウ var. ibukiensis(var.japonicus, T,serphyllum
var.ibukiensis, T.japonicus, T,serphyllum
subsp.quinquecostatus;五脈地椒)
シロバナイブキシャコウソウ f. albiflorus
タケシマジャコウソウ var. magnus
var. quinquecostatus(地椒・五肋地椒)
朝鮮・遼寧・河北・山西・河南・山東・モンゴリア・極東ロシア産
ヨウシュイブキジャコウソウ T. serpyllum (亞洲百里香・歐百里香;
E.Wild thyme,Creeping thyme,Lemon thyme) 歐亞・北アフリカ産
ベニバナジャコウソウ var. coccineus
ケジャコウソウ var. langinosus
コケジャコウソウ var. minus
タチジャコウソウ(キダチヒャクリコウ) T. vulgaris(普通百里香;E.thyme)
ヨーロッパ原産
|
シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。 |
訓 |
|
説 |
北海道・本州・九州・朝鮮・樺太に分布。
種としては、東アジアからヒマラヤ・アフガニスタンの温帯・寒帯に分布。 |
誌 |
中国では、次のものの全草を百里香(ヒャクリコウ,băilĭxiāng)・地椒(チショウ,dìjiāo)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.325-326 『(修訂) 中葯志』IV/313-319
コウガイジャコウソウ T. przewalskii(地椒)
イブキジャウソウ T. quinquecostatus(五脈地椒)
スナジジャコウソウ T. mongolicus(百里香)
|
香辛料のタイムはタチジャコウソウ T. vulgaris、ワイルドタイムはヨウシュイブキジャコウソウ T. serphyllum。 |
|